千葉県松戸市の小児科 市川こどもクリニック

こどもの心と身体のケアを考える、千葉県松戸市の小児科医院です。

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こどもの病気Q&A

熱が出たぁ!

娘が37.4℃の熱を出しています。受診したほうがいいですか?

発熱は大人・こども関係なく37.5℃以上をいいます。「うちの子は平熱が低いのですが」とおっしゃる方もよくいます。しかし、どのケースであっても37.4℃以下は気にする必要がありません。お子さんの午前・午後の平熱を知っておくと慌てずに済みます。体温は午前よりも午後のほうが高くなります。ときに平熱が37℃台だからと気にする方がいますが、たいていの場合は代謝が活発で元気な証拠ですからそんなに心配する必要はありません。

では発熱で緊急に受診が必要なときは?

  1. 4ヶ月以下の乳児
  2. 水分(ミルク、母乳など)の飲みが悪い、吐き続ける
  3. くちびるの色が悪い、呼吸が苦しそう
  4. 機嫌がひどく悪い、泣き止まない
  5. 意識がはっきりしないなど全身状態の悪いとき

1から5のどれかひとつでもあてはまる場合です。よく熱の高さを心配する方がいますが、水分が摂れており、機嫌が良ければ夜中にわざわざ起こしてまで連れて行く必要はなく、翌朝の受診でかまいません。

発熱のときのケアはどのようにしたらいいですか?

ぬるま湯で絞ったタオルで拭くだけでも熱が放散して気持ちが良くなりますよ。熱の出始めは寒気がして手足が冷たくなり、ゾクゾクします。このようなときは靴下をはいたりして温かくします。そのあと熱が上がりきったら、薄着にします。室温の設定も高低の決まりはなく、患者さんが快適と感じる温度を選びます。本人が嫌がるときは氷枕・アイスノンなども無理して使う必要はありません。また冷却シートは、剥がれたときに窒息などの事故にもつながりかねません。親御さんが監督できないときは使わないほうが無難です。

解熱剤は使わないほうがいいのですか?

熱が出ていても元気なら使う必要はありません。高い熱そのもので脳が壊れてしまうことはありません。また、解熱剤を使っても使わなくても熱性けいれんを防ぐ効果には違いがありません。38.5℃以上で眠れないときや機嫌が悪いときは、もちろん使ってもいいです。

高熱が出るインフルエンザは解熱剤を使って気持ちよくしてあげたいのですが…

インフルエンザのときに解熱剤を使うと成分によっては脳症の重症化の原因になることがありますので、医師の指示がある解熱剤以外は使わないようにしましょう。