こどもの病気Q&A
元気な毎日は朝食から
1.朝食の必要性
朝食には一日のリズムを作る働きがあります。朝食は、筋肉や胃や腸、脳など身体のあちこちを呼び覚まさせ、各部屋をノックする“目覚まし”としての役割と、心身ともにパワーアップさせ心と体を元気にさせる役割があります。 では朝食をとらずにエネルギー不足のまま登校したらどうなるでしょうか?疲れやすかったり、ボーっとしたりイライラしたり、集中力が低下し計算ミスが他の子どもより多くなるということも言われています。さらに家庭での食事はもともと動物がえさを取るのとは違い、家族のコミュニケーションの場でもあります。
2.朝食を食べない子どもの理由
週のうち1回でも抜く子どもを含めると約20%という統計があります。食べない理由を聞いてみると、時間がない、お腹がすいていない、気分がすぐれない、ときには朝食そのものが用意されていないと答える子もいます。毎日キチンと食べている子どもでも朝食は楽しかった?と聞けば半分以上の子どもが「つまらなかった。何も感じなかった」という答えです。子どもの一日はとても貴重、「あ~、おいしかった!!」と言うところから一日のスタートとしたいところです。
3.何を食べればいいか
朝食は主食(米・パン・穀類)、副食(魚・肉・大豆製品など)、野菜、くだもの――が基本です。特に炭水化物は脳が働くための唯一のエネルギー源です。時間がないときにはフレンチトーストやシリアルなどで栄養を採ることもできます。食欲がない場合は、牛乳一杯またはバナナ一本でも口に入れましょう。
4.朝食をとるための工夫
欠食は「時間がなかった」ということが一番の理由です。夜は10時前には寝るように心がけましょう。夕食は遅くとも7時までに食べるようにします。遅く食べると腸が消化するために夜中働きつづけます。そのため朝起きると腸が疲れているので空腹を感じなくなります。起きてから空腹を感じるまでに20~30分かかります。早く起き、顔を洗い、身体を目覚めさせましょう。
5.まとめ
4つの“こしょく”をさけましょう
- 弧食(こしょく)…家族そろって食べたいですね
- 個食(こしょく)…一品だけの食事は避け、バランスの良い食事を心がける
- 固食(こしょく)…バラエティーに富んだメニューを工夫して
- 虚食(こしょく)…買ってきたパックのままではなく、盛り付けなどに一工夫を