千葉県松戸市の小児科 市川こどもクリニック

子どもの心と身体のケアを考える、千葉県松戸市の小児科医院です。

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子どもの健康Q&A

よい眠り

寝る子は育つ

成長ホルモンは深く眠っているときに活発に出ます。まさにことわざのとおり「寝る子は育つ」です。このホルモンは身体を成長させるとともに疲れをとる働きもあり、よく眠ることは健康のためにとても大事なことです。

Q. 子どもの適切な睡眠時間は...?

睡眠時間は年齢や季節、生活様式によって異なります。1日の睡眠時間は2歳ごろまでは11時間以上、3~5歳は10時間以上、小学生は9時間以上、中高生は8時間以上、成人は6時間以上が推奨されています。しかし、必要な睡眠時間は人によって異なり、疲労感がなく、さわやかに過ごせるのならば、それがその子どもの適切な睡眠時間とも言えるでしょう。

Q. 気持ちよく眠らせるための工夫はありますか?

寝つきの良くないお子さんはカフェインを含む物(コーヒー、紅茶、緑茶、ココア、コーラ、チョコレートなど)を眠る前の4時間は避けたほうがいいでしょう。リラックスすると早く眠りに入りやすいので、本を読んだりお話をしてあげたりするのも良いですね。また、ぬるめのお風呂に入るのも効果があります。

規則正しい食事と運動を大切にしよう

朝食は脳へのエネルギー補給であり活動性を高めます。規則正しい食事は腸の活動を起床の1時間前頃から活発化して、目覚めを促進します。ほかには適度な運動をするとぐっすり眠れます。

朝起きたらまずは太陽の光を浴びよう

眠気は太陽の光を浴びてから15~16時間後に出るように体内時計がセットされています。また、起きても2時間以上暗い室内にいると睡眠リズムが乱れてしまいます。そのため早起きとともにシャッターを上げて太陽の光を浴びることが重要です。

「早寝早起き」より「早起き早寝」を

早起きのために早く寝かせようとする人がいますが、あまりお勧めできません。いつもと違う時間に早く寝かしつけることは、至難の業です。良い眠りのためにはまず、早起きから始めましょう。

昼寝をするなら午後3時までの20~30分を目安に

午後3時までの昼寝は、眠気や疲れを取り、夜間の睡眠に影響を与えません。20~30分なら積極的にとってもいいと思います。

Q. 睡眠中に注意することはありますか?

睡眠時無呼吸症候群に注意する必要があります。アデノイド(咽頭扁桃肥大症)や扁桃腺肥大などがあると、いびきや睡眠時の呼吸停止が出現することがあります。これらの場合は医師に相談してください。そのほか、睡眠中に突然大声を出しわめきながら歩き回り声をかけても目がさめない、などの“夜驚症”も時折見かけます。5~10歳に多くみられますが、自然に治るので心配はいりません。